2022年7月17日 By nakamura-showroom showcase bird&tree / 型絵染め× YOKO SHIBASAKI (イラストレーター・デザイナー ) イラストレの図案を型絵で表現。 イラストレーター・YOKO SHIBASAKI氏が描いた[BIRD&TREE]。図案を型に起こし、刷毛の「加減」であたたかな彩りのイラストを染めた。YOKO SHIBASAKI氏氏は近年ネパールカーペットのデザインにも取組んでおり、今回の図案もその中のひとつの図案をベースに作成した。現在、多くの型は機械が彫るスクリーン型となっているが、フィジカルな染色になればなるほど、手彫りの型が生きてくる。代表的な例で言うと、江戸小紋に縞柄という細い縦線が連続する模様がある。この型もスクリーンなどの機械を用いて作成は可能だが、その仕上りには雲泥の差がある。職人は完璧な直線を目指して彫り進めるが、手先の微かな震え、呼吸により僅かなゆらぎが生まれ、そのゆらぎが染め上がった際に、有機的で情緒的な味わいとなる。これが完璧な直線だと、その情緒は著しく失われる。型とは染色表現に於いて、根幹を担うものであり、今回ののれんも図案の表現に合わせて職人が手彫りの型を誂えて製作した。※以下は伝統的な伊勢型紙の型彫りの様子。 伝統的な伊勢型紙の職人による型彫りの作業光景。 型をおき、染めて行く 染め型は意匠の部分を伏せて白抜きにする場合や色分けして複数前の型をつかうなど、型は図案の染め方に合わせてその仕様を変える。今回の図案では意匠の淡い色彩表現が重要なため地の部分に型をおいて防染糊でふせ、意匠の部分を刷毛で染めて行く。意匠の部分は大小の刷毛を用いて絵を描く様に染めて行くのだが、わざとらしくない、自然な滲みの表現には技術の経験や、意匠の意図を汲み取り表現する感覚を要する。刷毛で幾度も摺り込んで染めて行くことで、味わい深い表現となる。 現代空間とも調和するのれん。 のれんのトーンはグラフィックデザイン次第でその様相が大きく変わる。和柄のグラフィックであれば、暖簾然としているものとなり、Bird & Treeの様なモダンなイラストであれば、西洋空間とも調和する。のれんというプロダクトは非常にシンプルでありクールなメディアな為、表現次第で何色にも染まる。のれんと聞くと、まだまだ和なトーンな印象が強いが、多分に可能性を秘めていることを伝えて行きたい。 芝崎曜子 (デザイナー・イラストレーター) 詩や童話のようなやわらかな空気感とあたたかみのあるイラストを活かしたデザインで幅広く活動中。2017年よりライフスタイルショップ [terrier de sautillé]をスタートしオリジナルの商品を展開している。 Share のれん/アート/デザイン/伝統工芸/暖簾
2022年7月18日 By nakamura-showroom showcase 表情 / 藍染+木版抜染 ×小山田将監(デザイナー・スタンプアーティスト) スタンプと、藍染め。 スタンプアーティストの小山田将監氏がのれんを支 Share Read More
2022年7月5日 By nakamura-showroom showcase 鳥の歌 鳥よ、僕の骨で大地の歌を鳴らして。 / インクジェット+横振り刺繍 × 大小島 真木(現代美術家) のれんを支持体とした、美術作品。 のれんを支持体とした、現代美術家・ Share Read More
2022年7月17日 By nakamura-showroom showcase DOT DOT/ 和更紗× Colin seah 外からの視点で、日本の伝統染色の魅力を可視化することに挑戦。 関東経 Share Read More